便利な反面、注意点もある

大切な家族を自宅で介護したいと考えていても、どうしても数日家を空ける用事などが誰しも有るものだが、その数日の間だけ要介護者を預かってくれるショートステイさえあれば自宅介護を続けることは可能だ。
ショートステイとは1回あたり数日から最大で30日の間、要介護者を施設で預かって介護をしてもらえるものであり、一時的に介護施設を利用できるサービスだ。
しかしとても便利である反面幾つかの注意点も有ることを忘れてはならないだろう。

ショートステイは正しくは短期入所生活介護と呼ばれるサービスで、あくまでも要介護・要支援1以上を対象としている。
自立の方では基本的に利用できないのだ。
ショートステイには介護保険制度の適用範囲内となるものの他にも介護保険適用範囲外の有料老人ホームがあり、そちらでは自立でも利用可能となっている。

またショートステイは非常に人気の高いサービスであるため、かなり先まで予約が埋まっている状況は珍しくない。
多くの場合1~2ヶ月先まで予約済みである可能性が高いので、旅行や冠婚葬祭などの場合は前もって予約状況の確認をしておく必要がある。

ショートステイの利用料金は一般的に食費や部屋代などを含めて1泊2日で4000円から7500円前後、これが有料老人ホームの場合なら1万円から2万円程度が多い。
予約の混雑具合によっては料金の高い部屋を使わざるを得ないケースなども考えられるため、費用は多めに見積もっておいた方が良いだろう。